約一年越しの原付修理

 かなり久々の日記ですm(_ _)m。

 相変わらず、何となく余裕の無い日々ですが、
先日、ちょっと時間的な余裕が出来ましたので、
去年故障して以来、休止状態になっていた原付の修理をしました。

 原付は、ホンダのスマートDio(AF56)というスクーターです。

 

 故障したのは、去年の8月。

 出勤時、走行している途中で、突然エンジンがストップしました。
 エンジンの辺り(?)からプシュ~と音がして、
完全に止まってしまいました。
再始動を試みても、しばらくアイドリングした後、止まってしまう・・・。

 早朝の為、バイク屋さんはどこも開店していなかったので、
仕方なく、自宅までの7キロ程の道を、原付を押して帰りました。
 今年程の異常な暑さではありませんでしたが、
やはり真夏の8月という事で、原付を押して7キロ歩くのは・・・
なかなかハードでした^^;。
 汗だくになるわ、仕事には遅刻するわで・・・散々でした(-_-;)。


 そうして、その日以降、機会を見付けては、
少しずつ修理をしていきました。

 あまり知識が無いので、原因がイマイチ分からなかったのですが、
怪しいと思える部分から手を付けていく事にしました。

 まず疑ったのが、スパークプラグ。
ちゃんと点火が出来ていないのかも・・・と思って、
プラグを交換する事にしました。

 

 

 

 上の画像の左側が、付いていたプラグです。(右側は新しい方。)
見た感じ、それ程は劣化していない様でした。
 それにしても・・・デンソーというのが良くないですね。
やはり、スパークプラグはNGKに限ります!
(・・・あくまで個人の意見です^^;。)


 
 続いて、吸気系も疑って、エアクリーナーのフィルタを交換する事に。

 

 これも、左側が、付いていた古い方のフィルタです。
確かに汚れてはいますが・・・エンジンが止まる程とは思えません・・・。


 

 そして、エンジン始動を試みたところ・・・。
 
 スタンドで立たせた状態だと、何とかアイドリングするのですが・・・。
 サドルに座ってアクセルを回すと、負荷が掛かる為か、
すぐに止まってしまいます。

 一度、どこからか「パンッ!」と大きな破裂音が出て、
止まってしまいました。
ちょっと白煙まで出てるし・・・^^;。
 やれやれ・・・爆発でもしたらどうしよう・・・と戦々恐々。

 そのうち、アイドリングすら出来なくなってしまいました。
 セルが回るだけで、エンジンが一向に掛かりません・・・。

 これは恐らく、ちゃんと燃焼が出来ていない為か・・・
とは推測できたものの、何が原因なのか皆目見当がつきませんでした。

 こうなれば仕方が無い、覚悟を決めよう!・・・と思いました。

 原付をぶっ壊して廃車にしてやる!!
・・・という覚悟で、「オーバーホール」に挑戦してみる事にしました^^;。

 本格的なオーバーホールなんて今までやった事が無いし、
知識もほとんど無かったので、かなり不安・・・。
 まあ・・・普通に考えれば、
素人が無闇に手を出すべきでは無いのかも知れませんが^^;、
実際にやらなければ、いつまでも学ぶ事は出来ませんからねぇ。

 ・・・という訳で、ネットの情報だけを頼りに、
手探りで作業を進めて行きました。

 

 

 そうして・・・。

 

 苦労の末、何とか、キャブレターを取り出しました。

 そして・・・。

 

 

 ついでに、エアクリーナーまで外してしまいました^^;。

 キャブレターとエアクリーナーをひたすら清掃。
これは室内での作業です。

 

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 キャブレターやエアクリーナーが汚れていると、
空気やガソリンの経路が絶たれてしまうらしいので、
エンジンストップの原因としては十分考えられるのですが・・・。
 見た感じ、キャブレターもエアクリーナーも、
それ程汚れていませんでした。

 ちなみに、キャブレターは、通常、
いろいろと調整があるらしいのですが、
今回は原付のシンプルなタイプですので、
特に調整は不要の様でした(多分)。
 
 キャブレターとエアクリーナーを原付へ付け直し、
エンジン始動を試みます・・。

 やっぱり、セルが回るだけで、エンジンは掛かりません。

 挙句の果てに、例の「パンッ!」という爆発音が出て、終わり。

 吸気系の問題では無いとすると、一体原因は何だ!?

 もしかして・・・エンジン?^^;
 エンジンをいじるというのは、
さすがに素人にはちょっとハードルが高い・・・。


 原因が不明のまま、しばらく放置。


 そして、先日、改めて、内部を確認してみました。

 すると・・・。

 何やら、コネクタ部分が断線しているケーブルを一本、発見しました。

 それは、どうやらCDIのケーブルらしく、
イグニッションコイルとの接続部分で、
コネクタ(金具)の圧着部分に繋がっていた撚り線が断線していました。
 もしかすると、半断線していたところ、私が触った為に
完全にぶった切ってしまったのかも知れませんが・・・^^;。

 

 この画像は、デイトナCDIを取り付けた時(2015年頃)に
撮影したものです。
 赤い破線の円で囲んだ部分が、そのコネクタです。
(分かるでしょうか?左の方にあります。)

 ちなみに、デイトナCDIとは、これです↓。
純正のCDIの上に乗っかっている、青いやつ。

 

 ・・・という訳で、コネクタの修理をする事に。

 金具の圧着部分をこじ開ける事は出来なかったので、
別のY形圧着端子を無理やりそこに組み付けました。
そこに撚り線を挿入して圧着し、結線。

 あいにく、その画像を撮影するのを忘れてしまいました・・・m(_ _)m。
 まあ・・・あまりお見せしない方が良いでしょうね・・・(^_^;)。
 私は・・・一応、電気工事士の資格を持っているのですが、
免許の自主返納を考えたくなる位の強引な結線^^;。
(ちなみに、私の本職は電気工事士ではありません・・・。)
 イグニッションコイル付近の回路を
実はほとんど理解出来ていないのですが、
恐らく、CDIのケーブルに掛かる電圧は
12V以上にはならないはずですので、
まあ・・・絶縁さえ万全にしておけば、多分大丈夫でしょう・・・(?)^^;。

 

※後日追記・・・イグニッションコイルCDI
スパークプラグの放電に必要な大きな電気を供給する為、
高電圧に変圧するらしく・・・
という事は、CDIイグニッションコイルとの接点に掛かる電圧も
12Vでは済まないはずですね・・・。
この辺りの回路は非常に複雑で、一朝一夕では理解出来ません・・・^^;。


 そして、改めて、エンジン始動を試みました。

 一回目は、セルが回るだけでしたが・・・。

 二回目で、見事にエンジンが始動!

 ちゃんとアイドリングは続きました。
さらに、実際に乗って負荷を掛けても、エンジンは止まりませんでした。

 完全に直った!(?) \(^o^)/ 

 
 正直、その断線していたケーブルが一体何なのか
未だによく分かっていないのですが(笑)、
ともかく、スパークプラグへちゃんと電気が届かず、
点火が出来ずに、エンジンが掛からなかった・・・
という事だったのでしょうね。

 考えてみると、確かに、電気がちゃんと流れなければ点火は出来ないし、
点火が出来なければ、エンジンが動く訳がない。
 スパークプラグとか、イグニッションコイルとか、CDIとか・・・
電装系を疑ってみる必要があったんですねえ。

 勉強になりました。

 
 何はともあれ、故障から修理完了に至るまで・・・

  ■スパークプラグの交換

  ■エアクリーナーのフィルタ交換

  ■バッテリー交換

  ■キャブレターの清掃

  ■エアクリーナーの清掃

  ■断線したCDIのケーブルの修復

 ・・・という感じで作業を進め、約1年も掛かってしまいました^^;。

 そう言えば・・・結局、最初のエンジンストップの原因が何だったのか、
ハッキリと判明しないままになってしまいました(笑)。

 CDIのケーブルの断線(半断線?)が原因だったのかも知れないし、
または、プラグ、エアクリ、キャブの可能性も・・・。

 まあ・・・何はともあれ、今回いろいろと手を付けたので、
しばらくはメンテナンス不要ですかね・・・^^;。


 ちなみに、ちょっと怖いので、この原付でまだ公道は走っていません。

 もうちょっと確認して、大丈夫だと判断したら、
本格的に乗るつもりです。

 もう原付を押して歩くのはコリゴリですから・・・^^;。